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Abbey Road ( リダイレクト:アビイ・ロード ) : ウィキペディア日本語版
アビイ・ロード

アビイ・ロード』(''Abbey Road'')は、イギリスにおいて1969年9月26日に発売された、ビートルズの12作目のオリジナル・アルバムである。(1987年のCD化においてイギリス盤公式オリジナル・アルバムと同等の扱いを受けたアメリカ・キャピトルレコード編集アルバムの『マジカル・ミステリー・ツアー』が、2009年9月9日にリリースされたデジタル・リマスター盤において発売日順に従い9作目に順番付けられた。これにより1順番押し出されて現在12作目とされている。しかし、イギリス盤公式オリジナル・アルバムとしては11作目である。)
== 解説 ==

=== 概要 ===
本作はビートルズの解散が意識される状況のなか行われ、事実上頓挫した「ゲット・バック・セッション」の後に制作されたアルバムである。レコーディングは1969年2月22日の「アイ・ウォント・ユー」のレコーディングから始まり、それ以降も断続的に続けられた。7月1日からは正式にアルバム制作が開始され、セッションは8月25日に完了した。プロデューサーのジョージ・マーティンは当時の状況に関して「『LET IT BE』の悲惨な経験のあと、彼らがまた集結するとは思いもよらなかった。ポールが電話をよこしたときはひどく驚いたよ。『もう1枚レコードを作りたいんだ。僕たちをプロデュースしてくれない? 本当の意味でプロデュースしてほしい』と言われて、『いいとも、もし本当の意味でプロデュースさせてもらえるならね。また私にあれこれ指図して困らせようというんなら断る』と答えたんだ。結果的にはとてもよかった。もっとも連中は自分のことにかまけがちで、それぞれ違うスタジオいたりしたから、私はあっちこっち飛びまわらなきゃならなかったがね」と語っている〔出展:「ビートルズ/レコーディング・セッション」(1990年 シンコー・ミュージック)225頁。〕。
本作の特色は覇気のない「ゲット・バック・セッション」から一変し、一時的にせよビートルズが覇気を取り戻し、傑出したアルバムを制作した点にある。特にB面の大部分を占めるメドレーへの評価は非常に高い。このメドレーについてジョン・レノンは「A面は良いけどB面はちょっとね。あれはジャンク(ガラクタ)を集めただけだと思うよ」と否定的ではあるが〔ジョニー・ディーン編『ザ・ベスト・オブ・ザ・ビートルズ・ブック 日本語翻訳版』平林祥・新井崇嗣・上西園誠訳、2005年、リットーミュージック、pp.228-231。〕、ポール・マッカートニーとリンゴ・スターは「B面のメドレーは僕らの最高傑作のひとつ」と発言している。ポール・マッカートニーは解散後のソロ活動のライヴにおいても「ゴールデン・スランバーズ」から「ジ・エンド」にかけてのメドレーをコンサートの終幕にしばしば採り上げている。
ローリング・ストーン誌では、「本作のB面のみで、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に匹敵する」と評された。イギリスの「ミュージック・ウィーク」誌では17週連続、アメリカの「ビルボード」誌では11週連続1位を獲得し、1970年度年間ランキング第4位を記録している。「キャッシュボックス」誌でも14週連続第1位獲得し、1970年度年間ランキング第5位を記録している。アメリカだけで1,200万枚以上、全世界では2,900万枚以上のセールスを記録している。EMIレコーディング・スタジオは、このアルバムの大ヒットをきっかけにビートルズに敬意を表して、「アビー・ロード・スタジオ」と改称した。『これが最高!(Critic's Choice Top 200 Albums)』(1979年 クイックフォックス社)の英米編では9位、日本編では2位にランクされ、『ローリングストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』では14位にランクされている。
なお、イギリスでは前作の『イエロー・サブマリン』〔ただし、『イエロー・サブマリン』はステレオ盤をそのままモノラル化したものである。〕まで、ステレオ盤とモノラル盤が併売されていたが、このアルバムからステレオ盤のみの発売となった。そのため本アルバムのモノラル盤は存在しない〔なお、モノラルのオープンリールも存在するが、これはステレオ盤をそのままモノラル化しただけのものである。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Abbey Road 」があります。




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